【保育士の転職】激務とプレッシャーに追われて働くのか、少し収入は下がっても自分の心と身体を大切にするのか。自分を犠牲にする働き方は転職で変えられる

【保育士の転職体験談】激務とプレッシャーに追われて働くのか、少し収入は下がっても自分の心と身体を大切にするのか。自分を犠牲にする働き方は転職で変えられる

【性別】女性
【働き始めの年齢】
22歳
【転職時の年齢】
29歳
【転職して何年経ったか】
1年半
【その後】
今は退職し主婦


【女性】
29歳のときに、
認可保育園から、
認可保育園
に転職。




【転職前の職場形態】
保育園(認可保育園)
【転職前の職場環境】
1?5歳児クラス担任。
保育士は13名程度で、新卒?50代まで幅広い年代が勤務していた。
園長は2?3年で異動してしまうが、穏やかな人柄の園長が多かった。
他園は厳しい園長がいるそう。
子どもは80名ほどで、素直に自分を出せる子たちだった。
保護者も保育に理解があり、苦情はごくまれであった。
給料は、手取りはそれほど高くないがボーナスが出るため生活には余裕があった。
休みは土曜保育の振替で2か月に1回ほど平日休みがあった。
夏休みは5日あるが、他の保育士と調整しながらなので続けてとることは難しかった。




【転職の理由】
・年長を担任し、忙しさから心身共に不調をきたしてしまったため。
・結婚を機に引っ越し、家が遠くなり通勤に1時間半かかるようになってしまったため。
・苦手なベテラン保育士から離れたかったため。

【ためらった理由】
・公務員保育士だったので、今後の育休や退職金のことを考えるともったいないような気がしたため。
・異動などで環境が変われば気持ちも変わると思っていたため。
・保育士から他業種に転職することがとても難しく感じたため。

【転職の決め手】
ベテラン保育士が、担任でもないのに勝手にクラスに入って計画にない活動を相談なしに始めることがあった。
1人担任で時間に余裕がなく、5分で昼食をかきこむ日々が続き、常に仕事に追われていた。
事務仕事をするために毎日残業をし、家に帰って寝落ちしてしまうことも多かった。
そのうち、涙が止まらなくなったり、自分を傷つけてしまったりするようになって時々仕事を休んでしまった。
園長にはそのことを話し、主任が保育に入れるよう配慮してくれた。
家が遠く、朝は6時半に出発して帰りは21時すぎ、休日もたまっている書類仕事をするなどプライベートを犠牲にして働いていた。
苦手なベテラン保育士からは、何かにつけて小言を言われ、高圧的なので子どもたちも萎縮してしまい本当に迷惑だった。
異動しようとも思ったが、また同じような人はいるだろうと思い、退職を決意した。




【相談した人】
職場の信頼できる先輩や園長に、退職の意思を伝えていた。
驚き、引き止められはしたが、本人の意思に任せるといった様子で深くは聞かれなかった。
夫にも相談したが、退職後また仕事を見つけて働くなら無理して今のところで続けることはないのではという返事だった。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを一社使った

【何社使ったか】
保育ひろばという転職サイトに登録した。
一社のみで、転職を終了した。

【転職サイトのイマイチなところ】
登録するとすぐに電話がたくさんかかってきた。
伝えた希望と合わない園も多数紹介されることがあった。
求人情報だけを閲覧できるようにしてほしかった。
あまりイメージが良くない園も断りづらく、社長面接まで進まされたので、自分に合った園だけを選びやすくしてほしい。
連絡してからすぐに履歴書や職務経歴書を用意しなければならなかったので、準備が大変だった。

【転職サイトを使って良かったこと】
自分の経歴や思いを伝えた時に、「経験豊富なので、きっといいところが見つかりますよ」と言ってくれて嬉しかった。
今までの経験が無駄ではなかったと認めてくれたことは、転職をする上でとても心強かった。
保育園との面接スケジュールをすぐに組んでくれ、スムーズに進めることができたので助かった。
面接してみて、ここは合わないなと思った園に対しては間に入って辞退の意思を伝えてくれたので安心した。




【転職先を決めた理由】
・家からの距離が遠すぎず、通いやすい
・時給1300円と一般的なパートに比べれば高め
・休みをとりやすいよう、人数に余裕をもって採用していること




【退職する時の心境】
退職することを言っていない保育士からは、とても驚かれた。
疲れ果てていたことは察していたようで、納得もしていた。
嫌いな保育士からもなんで?とは言われた。
仲の良い人からは、やめても会おうねと言ってもらえた。
年長担任だったので、子どもや保護者からはそれほど反応はなかった。
下にきょうだいがいる保護者からは、さびしいですと声をかけてもらった。




【転職後の職場形態】
保育園(認可保育園)

【転職後の職場環境】
私立認可保育園で1?5歳児までが在籍。
新しめの園で綺麗だが、園庭や室内は狭い。
保育士は15名ほど。
若い保育士が中心で、主任と副主任のみベテランだった。
若いがしっかりしている保育士が多かった。
子どもは1クラス12名程度。
前の職場に比べると、少し幼い印象だが甘えを出せている様子。
保護者は数名難しい人がいるようだが、ほとんどは協力的。
給料は時給1300円。
休みは有給休暇を使ってとっていた。




【転職後のイマイチなところ】
室内環境があまり良くなく、子どもに適していないおもちゃが多かった。
動線も悪かったので、散歩帰りに他クラスと混雑することが多かった。
若い保育士が多く、あまり手本となる中堅以上がいないため日々模索している様子だった。

【転職後の良いところ】
パートとして入ったため、残業や持ち帰りがなくとても気が楽だった。
周りの保育士たちもとても親切で、気遣いながら指示をしてくれたのでやりやすかった。
急な休みでも快く対応してくれたことがとてもありがたかった。
妊娠して退職することになったが、産休までとらせてくれて、退職金ももらえたのでパートにしては好待遇だったと思う。
事務の職員がとても親身になって話しかけてくれたので馴染みやすかった。
給食を1日350円で食べることができ、栄養バランスが整っておいしい食事を楽しめた。
休憩は食事を含めて1時間しっかりとることができた。




【生活と心境の変化】
正規職員からパートになったことで、手取り収入は減ったが気持ちにゆとりができた。
仕事内容も、保育補助や掃除がメインだったためプレッシャーから解放され、楽しく子どもとかかわることができた。
以前は余裕がなく、子どもを産む気になれなかったが、転職したことで産む決意ができ、妊娠中も無理なく働くことができた。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
収入が減ることは、覚悟はしていてもやはりショック。
貯金をしておくことと、どれくらい減るのかシミュレーションをしておくことが大切だと感じた。
夫ともよく話し合って、今後の生活をイメージするとスムーズにいくと思う。
運良く産休を取得できる園だったのでよかったが、パートでも産休をとれるかをしっかり確認することはとても大切。