【保育士の転職】子供のための保育園なのに自分の子供には我慢の連続で転職…。転職したら子供も自分も余裕が出来た。

【保育士の転職体験談】子供のための保育園なのに自分の子供には我慢の連続で転職…。転職したら子供も自分も余裕が出来た。

【性別】女性
【働き始めの年齢】
20歳
【転職時の年齢】
29歳
【転職して何年経ったか】
13年
【その後】
さらに転職し保育士以外の仕事をしている


【女性】
29歳のときに、
認可保育園から、
認可保育園
に転職。




【転職前の職場形態】
保育園(認可保育園)
【転職前の職場環境】
公立だったので、数年くらいで他の公立への異動があった。
転属先によって職場内の人間関係や規模はバラバラで、大きいところだと定員200人弱で職員は40人程度、小さいところだと定員70人職員20人程度だった。
休みは基本週休二日制だったが、行事があったり研修や保育士会(県・市両方あります)の会合、市の職員組合の仕事などがあったりすると、休日でも出勤しなければならないことが多かった。
給料は、退職当時で総支給20万程度だった。




【転職の理由】
@子供が体調不良だったり保育園行事があったりしても、仕事に穴をあけるなと言う理由で休暇を取得することが出来なかった。
A毎日残業(手当なしのサービス)があり、私は子どもの保育園のお迎えがあるので19時半に退勤していたが、それでも退勤が早いと嫌味を言われていた。
B子供が入院することになり付き添いで休みたいと申し出たら、他の家族がするべきだと嫌味を言われた。

【ためらった理由】
@一応公務員扱いだったので、せっかく就職できたのに他の退職はもったいないと周りに言われていた。
Aとにかく、仕事に穴をあけるなと言われることが多かった職場だったので、退職を申し出ること自体が怖かった。
Bスムーズに転職できるかどうか不安だった。

【転職の決め手】
子供が体調を崩すことが多く、保育園から熱があるから迎えに来た欲しいと電話が掛かってくることが週1回くらいあった。
その後療養のため休むことは許されなかったので別料金で病児保育を利用していた。
当然ながら病児保育では延長保育制度がなく、病児保育を利用している時は提示で退勤させてもらっていたが、その度に他の職員から嫌味を言われていた。
親に見てもらえばいいのにとさんざん言われたが、私の親は体調が悪く、義両親は共働きだったため見てもらうことが出来ず、そのことも説明したが「頭を下げて見てもらうべきだ」と返されただけだった。
その無理がたたったのか子どもが体調を悪化させて入院することになり、さすがに入院期間は休みが欲しいと申し出たが、「あんたにはたくさん仕事があるんだから他の家族にやってもらいなさい」と嫌味を言われた。
それでも今回ばかりは子どもを優先するべく無理やり休暇を取得したが、この時に、もう親子共々体がもたないので年度末には退職しようと心に決めていた。




【相談した人】
夫に、もうこの仕事を続けるのは難しいし、子どもにも申し訳ないと相談した。
私のメンタルがギリギリであることを理解していたからか、退職のタイミングは任せる、無理はしなくてよいと言ってくれた。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
ハローワークで相談していたが、最終的には新採の時にお世話になった元上司の紹介で別の保育所に転職した。

【転職時に困ったこと】
私は、保育士に限らず色々な職業で仕事を探していたのだが、やはりサービスをあまり使わなかったからか、情報は少なかったように感じた。
小さな子供がいても両立しやすい仕事を中心に探していたのだが、就職情報のページだけではそれが分かりにくく、当時はハローワークに子育て用の相談窓口があったもののできたばかりで、職員さんも分からない部分が色々あったようだった。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
ハローワークでは職員さんが色々と話を聞いてくださったりよさそうな企業を紹介して下さったりしてありがたかった。
最終的には元上司の紹介で転職したのだが、私が退職したことを噂で聞いてすぐ連絡して下さり、小さい子供がいても基本的には休みを取得しやすい、さらに残業もほとんどない職場を紹介して下さったことに感謝している。




【転職先を決めた理由】
@信頼していた元上司の紹介。
A残業はほとんどなし、子どもの体調不良時には休んでも良いと言われた。
B自宅から車で15分程度と、割と近距離であった。




【退職する時の心境】
正直、これで重責から解放されるというスッキリした気持ちがかなり大きく、後悔はほとんどなかった。
一応手続きを順当に踏んだうえでの円満退職扱いで、私の他にも依願退職をされた職員さんがおられたこともあり、表面では嫌味を言う職員はいなかった。
子供や保護者は、低年齢複数担任クラスで、仕事がかなりお忙しく早遅番以外なかなか会えない保護者さんが多かったこともあり、割とあっさりしていたように思う。




【転職後の職場形態】
保育園(認可保育園)

【転職後の職場環境】
町の中心部にあり、定員は120人程度、職員は30人程度だった。
系列への人事異動があった(私は異動することはなかった)ので人間関係は年度によってかなり変動があったが、人間関係が最悪レベルになる事はあまりなかった。
給料は総支給17万くらい。
週休二日制で残業はほとんどなかった。




【転職後のイマイチなところ】
一番残念だったのが、「(当時)育児休暇制度が整っていないこと」だった。
私は最終的に出産のために退職したが、育児休暇制度がしっかりとしていればもっと勤務してもよかったと思っている。
後は駐車場がかなり狭く、冬季のになると大雪でさらに場所がなくなって大変だった。

【転職後の良いところ】
上司が、とにかく定時になったらなるべく早く帰ろう(会議の日以外)と呼び掛けてくれるので残業がほとんどといっていいほどなく、子どもの急な体調不良での退勤や休みにも寛大だった。
なので子育て世代の保育士が多く、共通の会話もしやすかった。
持ち帰りの仕事はある程度あったがやり直しなどはほとんどなかった。




【生活と心境の変化】
以前は常連だった病児保育を使うことがほとんどなくなり、また、残業がほとんどなくなったことで保育園に保育をお願いする時間も数時間短くなった。
さらに、持ち帰りの仕事も減ったので、家事や育児、気持ちにも余裕が出来た。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
子供のためを思ったら、無理なんてしなくていい。
周りに何を言われようが見切りをつけることも大切だし、仕事先は今勤務しているところ一つじゃない。
子供とその保護者のよりよい生活のために仕事をしているはずなのに、自分と自分の子供が守れないのであれば、退職する勇気、自分に合った職場を頑張って探す勇気をもって行動しよう。