【保育士の転職】今の職場に不満はない。けれどスキルを身につけたくて非常勤から正職員になった話

【保育士の転職体験談】今の職場に不満はない。けれどスキルを身につけたくて非常勤から正職員になった話

【性別】女性
【働き始めの年齢】
20歳
【転職時の年齢】
24歳
【転職して何年経ったか】
6年
【その後】
今は退職し主婦


【女性】
24歳のときに、
認定こども園から、
認定こども園
に転職。




【転職前の職場形態】
認定こども園
【転職前の職場環境】
公立の認定こども園。
非常勤として就職しました。
園全体で園児300名、保育士40名ほどの規模。
子どもたちは皆活発でエネルギーをたくさんもっていました。
園長は子どもに対しても大人に対しても気さくに接してくださり優しい先生でした。
2年間勤め、0歳児、5歳児の担任をしていました。
うち1年は支援児の担当で1対1でかかわることが多かったです。
主に子どもの保育、事務作業(連絡帳、児童書など)、掃除、会議、制作の準備等行っていました。
保育士同士の仲がよく、休憩中は雑談で盛り上がったり休日も一緒に出かけたりご飯をする仲でした。
保護者の方は仕事に忙しそうな方が多かったですが、なるべくコミュニケーションをとり、子どもの様子を共有していくよう心がけていました。
給料は非常勤のため日給計算で、月に15万ほど。
ボーナスは年2回、7万円ほど出ました。
土曜は月に1度出勤。
平日に代休が取れます。
有給も年に決まった回数取れます。
夏休みも4日いただきました。




【転職の理由】
・正職員として働きたいと思ったから
・スキルを磨きたかった
・同期に後押しされた

【ためらった理由】
・職場の環境が良かった(大人の人間関係が良かった)
・公務員試験を受けるのが億劫だった
・残業や持ち帰りの仕事がなかった

【転職の決め手】
公務員試験に合格するために、塾に通い始めたからです。
前の職場に不満はなかったのですが、やはり正職員になりたい気持ちがありました。
「正職員になりたいね」と話していた同期と塾に通うことを考え一緒に入りました。
高いお金をかけて教材を揃えて、「もう後戻りできない」と思いました。
塾も電車で1時間ほどかかる場所に毎月通いました。
働きながらの勉強だったので時間も限られて大変でしたが、仕事後にファミレスに行って同期と励まし合いながら必死に勉強しました。
勉強し始めた頃はあまりの難しさに衝撃を受け、「受かったらラッキーだな」くらいにしか思っていませんでしたが、次第に「絶対に合格したい!」と思うようになりました。
必死に勉強していることを家族や職場の方も応援してくれていました。




【相談した人】
私と同じように非常勤から正職員になった先生に相談をしていました。
非常勤と正職員の違い、正職員の大変さ、やりがい、試験内容など色々教えていただき勇気をもらいました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
各自治体のホームページを見て試験日や採用人数などを確認しました。

【転職時に困ったこと】
ネットで採用情報を調べると、情報量が多すぎて自分の見たい情報がどれなのかすぐにわかりませんでした。
見てみたら昨年度の情報だったり、ややこしかったです。
自治体の冊子などにも情報は載っていますが手軽に情報を仕入れるのはやはりネットなので、もっと見つけやすく、わかりやすい表示になってほしいと思いいました。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
塾の先生は、各自治体の採用試験について幅広い情報を持っていたので、わからないことや聞きたいことがあったらなんでも教えてくれました。
ネットや教材にも載っていないような知識や情報も聞けたので、周りの受験生に比べてかなり有利だったと思います。
勉強を教えてくださるだけでなく、試験情報を教えてくれたり面接の練習をしてくれたりしてとても心強かったです。




【転職先を決めた理由】
・家から通える範囲
・給料
・試験に採用されたから(他にも複数の自治体を受けましたが不合格でした)




【退職する時の心境】
正直辞めたくないくらい前の職場が好きだったので、最終日を迎えるのがとても嫌でした。
(あまりないケースかもしれません)
最終日はお世話になった先生一人ひとりに挨拶をしました。
翌日から次の職場での勤務だったので寂しさに不安も重なり、号泣してしまいました。
この年は年長児を担当していて子どもたちの卒園と退職のタイミングが同じだったので、子どもとは笑顔でお別れできました。
最終日が離任式でした。
数日前に退職することを保護者のは伝えていたので、何人かの保護者の方からプレゼントやお手紙をいただきました。
優しい保護者の方ばかりだったので、温かい気持ちになりました。




【転職後の職場形態】
認定こども園

【転職後の職場環境】
公立の認定こども園。
以前とは別の市です。
正職員として勤務。
園全体で子ども110名、保育士30名ほどの規模。
明るくて賑やかな子が多い印象。
園長は子ども一人一人のことをよくみてくれる先生でした。
3歳児、4歳児、5歳児の担任をしました。
保育の他に制作準備、環境整備、事務作業(おたより、連絡帳、児童表など)、会議、保護者対応などをしていました。
保育士同士の連携がしっかりとしていて、キビキビ動く先生が多かったです。
保護者の方はフレンドリーの方が多く、お迎え時にお話ししてくれる方が多かったです。
給料は年々少しずつ上がって行きますが、最終的に20万ほど。
ボーナスは年2回、35万ほどでした。
土曜日は3週に1回出勤。
平日に代休があります。
有給、夏休みもしっかり取れます。




【転職後のイマイチなところ】
保育士同士、仲が悪いわけではないのですが雰囲気が悪いなと感じることが多かったです。
休憩室にいくと、誰かの悪口や噂話で盛り上がっていることも日常茶飯事でした。
(話の中心は大体何人かに限られていますが)
さらに悪いと思ったのが、園長がそのような話に入るのが好きで、自身も職員室でしょっちゅう周りの先生のことを悪く言っていました。
園長先生の立場だったらこういうことがあったら適切に対応し、改善していかなければいけないと思うので、残念でした。
また、仕事量が多いです。
年長児を担任していたときは、毎日閉園まで残業、帰宅しても持ち帰りの仕事をしていました。
睡眠時間も削られ体力的に大変でした。

【転職後の良いところ】
保育の質が高いと感じました。
保育者同士毎日ミーティングや会議をして、子どもの様子や活動のねらいを共有していました。
子ども主体≠フ保育をしていたのですが、どうしたらもっと良い保育ができるか、保育者一人ひとりがしっかり考えていて学ぶことが多かったです。




【生活と心境の変化】
非常勤から正職員になり、仕事量が増えるのは重々承知していましたが、予想を遥かに超えた量だったのでついていくのに必死でした。
子どもとの接し方や保育の仕方などでどうしたらいいのかわからず悔しくて泣いた日もありました。
指導案がうまく書けず何度も指導されました。
辛いこともたくさんありましたがその経験が私自身を成長させてくれたなと思っているので、後悔はしていません。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
職場の様子や仕事量などを知るにはそこに今勤めている人のリアルな声を聞くのが1番。
知り合いに聞いたりネットで調べてできるだけリサーチすることをお勧めします。
転職したからといってすぐに辞めていけないわけではない!本当に辛かったら無理せず休むことも大事。
辛いことや困っていることがあったら周りに相談しよう。