【保育士の転職】ブラック保育園を渡り歩き、人に対して誠実さを大切にしていたら拾ってもらい、大切な仲間が出来てよい保育園に勤めることが出来た。

【保育士の転職体験談】ブラック保育園を渡り歩き、人に対して誠実さを大切にしていたら拾ってもらい、大切な仲間が出来てよい保育園に勤めることが出来た。

【性別】男性
【働き始めの年齢】
専門卒業後20歳から
【転職時の年齢】
新卒より35歳の現在まで
【転職して何年経ったか】
15年
【その後】
さらに転職し別の職場で保育士として働いている


【男性】
35歳のときに、
認可保育園から、
企業内保育所
に転職。




【転職前の職場形態】
保育園(認可保育園)
【転職前の職場環境】
新卒より入職した保育園は認可保育園であり、業務内容は保育、事務、施設管理などがあった。
保育士はパートなどを含めると15人ほど。
子どもの人数は定員90名。
自分が入職する前に7人退職し、自分含め新人7人が入り、フルタイムの主となる保育士のほとんどが新人という状態。
保護者は地域性もあるのか、言葉づかいが乱暴だったり、すぐにクレームを言う保護者がいた。
園長はその地域の保育園の中ではかなり厳しく有名な人であったが、自分が正式に入職する前日に病気のため他界。
その旦那が園長になったが、保育のことはわからず、主任が実質トップとなったが、保育士というプライドが高く、それを部下に押し付ける。
何かあっても責任は押し付ける。
給料は正社員で手取り14万行かないほど。
休みは日曜とほかに月に2日ほどで合計8日になるように調整している。
ほかに年末年始と夏季休暇を交代でとっているが、会議や懇談、日曜に行事などがあると無給で出勤しているが、書類上は代休を与えているようになっていた。




【転職の理由】
・人間関係の問題。
上の人間がターゲットを決めるとそれに合わせてほかの人間も責めを行う。
・陰口が横行し、人によっては本人がいるとわかっていても言う。
・きちんとした休みが取れず、シフト終了後も残ってのサービス残業などで疲れていた。

【ためらった理由】
・市内の保育士会は横のつながりが強く、だれがどこに転職したかが筒抜けになっている。
・やめたあとの保証がないため
・年度途中で辞めずらい雰囲気、業務がどんどんと積み重なり、考える余裕がない
・やめた人間に対しての陰口、叩きがひどかったため

【転職の決め手】
いろいろな小さな問題が積み重なったため
・新卒でクラス担任を任されたが、その中で問題が起こってもほかの職員がアドバイスはくれず、急に村八分みたいな態度をとられた。
下の人間がミスをすると、その人に対する風当たりを強くする。
陰口を聞こえるように言う。
・年長者のパートは神様。
仕事を振ってはいけない。
・中堅保育士が気に入らない人をターゲットにして、わざとミスをするように情報を伝えない。
協力しない。
陰口を言うなどしていじめ、逆にほかの保育士に対しては必要以上に仲良くしているところを見せつけたり、食事に誘い、悪い意味での結束を露骨にとする。
・年、月、週、日のカリキュラムに加え、行事の準備、製作の準備、環境準備などで一日12時間昼休みなし、休みの日も出たり持ち帰りの仕事で自由な時間がほぼなく、そこまでして当然という雰囲気であった。
以上のことが積み重なり、体調を崩し、一週間ほど休職したが、全く休まらず、職場の事が離れず復帰、おそらくうつ状態で辞めると上司に報告、退職する。




【相談した人】
新卒で入職したところは誰にも相談はしなかった。
職場で思いを話せる信頼できる人間がおらず、なにか相談したところ、ほかの職員に知れ渡り、自分に対する風当たりが強くなったため。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
ハローワークや公共の保育士専門の相談窓口を利用した。

【転職時に困ったこと】
転職の時に前の職場の事が頭に浮かび、次も同じようなことがあるのではないか(定時で帰れない。
持ち帰り仕事がある。
人間関係の不安)と頭に浮かび、思うように応募が出来なかった。
また、応募書類の準備やその保育園の情報などが今と違いネットが普及しておらず、不足していたため、入ってみないとわからないところがあった。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
正社員で働いた後、若者向けのハローワークを利用し、そちらで担当になった方に履歴書や職務経歴書の書き方や面接の指導をしてもらった。
実際には求人は自分でハローワークで求人を見つけて応募したが、その後から入職試験を受けるまで様々なアドバイスをしていただいた。
世間からずれていることもアドバイスをいただき、無事に合格することが出来た。




【転職先を決めた理由】
・勤務時間(無理なく働けるということでパートタイムで働いた)
・規模、子どもや職員の人数が少なく小規模だった
・通勤距離




【退職する時の心境】
年度途中の退職であったため、後ろめたい気持ちがあった。
本当に嫌いな、苦手な人には報告せずに辞め、それ以降連絡が来てもとっていない。
普通に接してきた人は「おつかれさま」とねぎらってくれたと思う。
理事長からは寸志をもらう。
スッキリはしなく、不安があったが、開放感も幾分あったかと思う。
また、保護者にしっかりと伝えたかどうかは覚えていないが、退職が決まってからは対面室みたいなところで一日作業でクラスには入れてもらえなかった。




【転職後の職場形態】
企業内保育所

【転職後の職場環境】
認可保育園と無認可保育園いくつかを転職し、現在は企業主導型の保育園を運営している株式会社に就職している。
以前働いていた同僚がそこで働いていて、その人が紹介してくれて入社した。
そこで保育士をしているが、昔のようなサービス残業はやめようという風潮で、定時で帰れている。
そのペースに慣れていないが、自分の時間が取れていることはありがたい。
休みも有休もとれている。
保護者も性格が穏やかな人が多い。




【転職後のイマイチなところ】
いくつもの企業主導型の保育園を経営しているため、年度途中の人の出入りが多く、落ち着かない。
主任や園長の主となる職員も急な移動があるため、残されたものの責任が重く、人間関係のバランスが崩れるところがある。

【転職後の良いところ】
・休みがしっかりと取れている。
・前までの職場に比べ、他人に対し攻撃的な人間がいない。
・子どもの人数が少ないため、フォローがしやすい。
園長や主任も雇われているため、いじめてやめさせようとする雰囲気がない。




【生活と心境の変化】
仕事の内容は変わらず、持ち帰りも多少はあるが、シフト以外の時間は職場からは解放されるため、多少気が楽になった。
同じ会社の保育園をいくつか周り、役職もついたことがあるため、主任などの大変な面も経験することが出来た。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
・今の職場に固執せずに、思ったらすぐに行動してほしい。
自分が出来ることを精一杯という気持ちは大切だが、無理をするな。
園が変わると人間関係や周りの環境ががらりと変わるので、気分が変わる。
あまり周りの目を気にしないほうが良い。
ハローワークだけではなく、転職サイトなどを使い、保育士だけではなく、いろいろな職種に目を向けることが重要だ。