【保育士の転職】現場の努力を不正で踏みにじる経営陣。頼れる人を頼って転職先を見つけて再び現場で働けるようになった

【保育士の転職体験談】現場の努力を不正で踏みにじる経営陣。頼れる人を頼って転職先を見つけて再び現場で働けるようになった

【性別】男性
【働き始めの年齢】
22歳
【転職時の年齢】
39歳
【転職して何年経ったか】
2年
【その後】
さらに転職し保育士以外の仕事をしている


【男性】
39歳のときに、
児童福祉施設から、
児童福祉施設
に転職。




【転職前の職場形態】
児童福祉施設(施設保育士)
【転職前の職場環境】
大きな社会福祉法人の中の一部門で、障がい児が通園して療育を行っていました。
保育士は5人おり、現場職員はみんな真面目でいい人がでした。
通園人数が100人以上おり、それに比して保育士の数が圧倒的に少なかったです。
所長(園長相当)はビジネスライクで現場のことはあまり分かってくれませんでした。
保護者は熱心な方々が多くいい人が多かったです。
給料は保育士にしてはまずまずで初任給17万〜1年ごとに1万円弱ほど昇給していきました。
休みは暦通りでした。




【転職の理由】
・法人側が「通園事業は金にならない」という拝金的な姿勢で嫌味っぽく言われていたことがストレスでした。
・大きい法人だったので保育士以外の業務に異動する可能性がありました。
・通園人数がどんなに増えても、保育士を増員してくれなかったので残業が多く疲労に陥っていました。

【ためらった理由】
・保育士としては給料が良い方だったので安定を失いたくないと思ってしまっていました。
・転職するにも確実なあてがありませんでした。
・転職活動をしようにも疲労に陥ってしまい、それどころではなかったです。

【転職の決め手】
現場は真面目に頑張っていましたが、運営側が書類を改ざんしたり虚偽報告などをしていたなど不正をしていたことが発覚したことが決め手になりました。
現場はそんなことを知るよしもなかったので、自分たちの努力を踏みにじられた思いでした。
また、通園していた子どもたちの保護者も法人の運営体制に対して猛抗議があり、私たち保育士に対しても「先生たちも辞める方がいいよ」と勧めてきました。
私としては「もうここには居たくない。
空白期間ができてもいいから辞めよう」
と思いました。
そして私は不正が発覚したことも含めて、人脈豊かな知人にすぐに相談しました。
また、家族にも同じ旨を言ったところ「すぐにでも辞める方がいい。
空白期間があってもいいからゆっくり次を探して」
と言ってくれました。




【相談した人】
まず、家族には「他のところに行きたい」という旨を言いました。
家族としては「別に給料が下がってもいいから、やりたいことをやる方がいいと思う」ということでした。
また、豊かな人脈を持っている知人に相談しました。
当時の職場の内情も知っておられたので「紹介できそうなところがあれば知らせます」と言ってもらい、少しずつ転職活動を始めました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
急転直下であったこともあり、サイトやエージェントを使おうという発想自体がありませんでした。
知人を頼り、紹介を受けて転職しました。

【転職時に困ったこと】
私の場合はタイミングよく、知人の紹介ですぐに転職することができたので、履歴書や職務経歴書を急いで作るくらいしか苦労がありませんでした。
しかし、もしも知人がいなかったらどう行動すればいいのだろうか?と困り果てたことと想像します。
また、転職したい理由が「職場の不正」というのも気まずかったので、別の理由を考えることが大変だった可能性もありました。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
お世話になった人はまずもって知人でした。
人脈が豊富で、紹介できるところを複数提示してくれたので非常に心強かったです。
また、家族が理解をしてくれたことはとても助かり、そしてとても嬉しかったことでした。
もしこれで家族も慌てたり急かされたりしたら余計に焦って身動きが取れなかったかもしれません。
何よりもすぐに、スムーズに転職できたことが嬉しかったことでした。




【転職先を決めた理由】
・業務内容がほとんど同じであることでした。
・通勤時間もそれまでと大差なかったことでした。
・給料は若干下がりましたが十分でした。
・残業がほとんどないことも決め手の一つでした。
・異動することがない点も決め手の一つでした。




【退職する時の心境】
ずっとモヤモヤしていたうえに、強烈な引き金になった法人側の不正ということもあったのでスッキリしましたし、「ざまぁみろ」という気持ちもありました。
周囲は「転職できて良かったね」と喜んでくれる人が多かったです。
通園していた子どもと保護者からはお手紙やメールなどをくれるなど、その後もつながりを保ってくれる人が多かったです。




【転職後の職場形態】
児童福祉施設(施設保育士)

【転職後の職場環境】
新しい小規模な児童発達支援事業所で、保育士は3名と児童指導員が2名でした。
機能訓練の職員もいました。
定員10名で、それまで見ていた子どもたちと年齢層や発達状況も似ていたので対応しやすかったです。
保護者も熱心な方々が多くすぐに打ち解けることができました。
給料は試用期間は前職の半分あまりほどでしたが、本採用になってからは前職よりちょっと少ない程度でした。
休みは暦通りでした。




【転職後のイマイチなところ】
新しい事業所ということもあって、物品不足や職員のノウハウ不足はありました。
私が職員の中で最も職歴が長かったので、転職していきなり指導的な役割もあったのでプレッシャーはありました。
経営者(園長相当)は事務的なことはしてくれましたが現場についてはあまり見てくれていませんでした。

【転職後の良いところ】
新しい事業所ということもあって、保育・療育の内容は自分たちでイニシアティブをとることができたのでやりたいようにすることができました。
また、少ない子どもを多いスタッフで見ることができたので、丁寧に、余裕を持って仕事をすることができたと思います。
特に前職では煩雑だった事務的なことや、準備や記録なども余裕を持って取り組めたことも良かった点でした。
保護者の方々から相談を受けることも多く、頼ってくださることはとても嬉しいことでした。




【生活と心境の変化】
残業が圧倒的に減ったので、家族と一緒に過ごす時間が増えました。
また、趣味に取り組む時間も少しはできたので自分が楽しむ時間も増えました。
気持ちに余裕ができたことはとても良かったと思います。
付き合う人には変化はさほどありませんでした。
辞めたところの保護者や子どもさんが、その後もつながりを保ってくれたので成長も見れて良かったです。




【ズバリ!】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
「やりたいことをやる方がいい」「ためらうくらいなら行動する」「頼れる人を頼る」ということをアドバイスしたいと思います。
また、給料が気になることもわからなくもないですが、無理してまで稼ぐくらいならほどほどに働いてほどほどに暮らせれば十分だということも併せてアドバイスしたいと思います。
意外と何とかなるものだから、行動に移すということが大切だと思います。